重金 一正プロカメラマン
稲作の恵みを「しあわせ」になぞらえてテーマと合致した仕上がりとなっています。被写体を水田の風景に絞り込み、多角的によく観察して捉え、撮影する時間帯の光や環境などの特徴を活かしたドラマチックな仕上がりとなっています。
青木 淳一ライター
作者個人の世界や視点がよくテーマに落とし込まれていると思います。伝わりにくいサブタイトルをはじめ、文章に関しては改善すべき点も多いですが、「デュエット」など作者の幸せを感じさせる語彙とテンポの良さを高く評価しました。
前田 知香アーティスト
全体的に淡く優しい色合いの写真に、穏やかな曲調のBGMがぴったりですね!作品を見終わる頃には、「しあわせ」な気持ちで満たされました。さらにスライドと曲の長さが一致しているので、気持ちよく見終わることができました。
東 哲WEBマネージャー
田の恵みといえばお米っしょ!と決めつけていた自分が恥ずかしい。水田に押し寄せる”光の波”や、苗を彩る”宝石”など、新しい発見が盛り沢山でした。日頃から自然に感謝し、田んぼを身近に感じているレイさんならではの逸品です。
じぶん探しの旅にでる...。の巻
用品:半日以上に及ぶ審査、お疲れさまでした。今回はいつもに増して、議論が白熱しましたね!審査を終えた感想をお聞かせください。
前田:2,000作品以上の応募の中から一次審査を通った作品を拝見しましたが、どの作品も素晴らしく、今回のテーマである「しあわせ」が伝わってきました。
東:写真詩集のような作品から、絵本やスケッチブック調のものまで表現技術を駆使した作品に感心しきりでした。2008年から始まったコンテストですが、今回もまた、デジブックの新たな表現方法を教わることができて、嬉しい限りです。
用品:入賞の決め手となったポイントは何でしょうか。
前田:日常に潜む幸せに気づかせてくれるデジブックに、心打たれました。グランプリ作品では、すっかり稲作農家に嫁いだ気分で、旦那さんと苗を植える幸せに浸りました♪
重金:上位作品には、独自性に加え、第三者の共感を呼ぶための細やかな配慮を感じます。例えば、似た構図の写真の場合は、そのなかから選りすぐり、デジブックに構成していく方が、見る人を最後まで飽きさせないのではないでしょうか。
用品:写真の他には文章も、デジブックを演出する大事な要素の1つですが、青木さんはどうご覧になりましたか。
青木:文章を細かく切って、複数枚の写真に渡って張り付ける傾向が依然散見されます。一文が複数枚にまたがると、文頭の内容を忘れちゃうんですよ。むしろ文を短くして、一枚に入れ込む方がいいことも多い。で、文字がなくなった写真は間や余韻として使う、と。
用品:全体のレベルがあがるにつれ、審査員の皆さんの期待もどんどん上がっていますね。作り手はこりゃー大変じゃ!
東:コンテストをきっかけに、自分のデジブックを磨き上げる面白さに気づいてもらえれば、運営者としてこれ以上の喜びはありません。
用品:早速、二度目のグランプリを受賞されたレイさんが住む千葉へ、デジブック作りを楽しむコツを聞きに行ってきます!グランプリインタビュー記事の公開をお楽しみに♪